嗜好化するToDo管理(3) 「やりたいこと」フレームワークとモチベーション管理

基礎知識

こんにちは、パレイド思想部です。前回に引き続きToDo管理を思索します。

ToDoが消化できるかどうかは、モチベーション管理に大きく左右されます。

「積読」「積みゲー」といった言葉があるように、後でやろうと思いながら、その時間を確保できないことは珍しくありません。時間があっても、なんとなく気が乗らず手をつけられないこともあるでしょう。

その結果、ToDoリストの多くは実行されないまま、「願望リスト」で終わってしまいます。
では、どうすればそれを実行に移せるのか。ここにこそ重要なテーマがあります。

モチベーションとは

「モチベーション」は、日常的に使われる「やる気」とは少し違います。

心理学においてモチベーション(motivation)は「動機づけ」と訳され、行動を開始させ、方向づけ、持続させる心理的過程を指します。すなわち、目標の達成に向けて行動を起こし、それを維持するための内的または外的な要因とされています。

モチベーション管理を可視化するプロセス

趣味において、重要なのはモチベーションの扱い方です。ToDoを消化していくと、様々な感情に出会います。「仕事」とは違う視点で、感情という軸で2つに分けて考えてみます。

楽しくてやめられないToDo

趣味には、時には寝食を忘れて没頭してしまうような魅力があります。ただ、好きなことばかりにリソースを注いでも、目的には辿り着けない場合もあります。「手段のためには目的を選ばない」というやつですね。

ここでのポイントは、没頭している最中にそれを自覚するのは難しいという事実です。睡眠には目覚まし時計が必要なように、コントロールの仕組みがあると良さそうです。

いやいややるToDo

二つ目は、掃除や後片付けのような「気が乗らない」作業を正しく認識すること。「やりたくないという」という感情を、感情ではなく記号化・言語化として認識することが助けになります。

「試験勉強をしていたはずなのに部屋の掃除を始めた」「引っ越しの最中に卒業アルバムを開いたら止まらなくなった」など、「頭ではわかっているのに、できない」ことがたくさんあります。

自分を責めてナーバスな気持ちになりがちですが、ToDoの消化には良いことはありません。むしろ、脳が嫌悪感を学習し、次回やることがなんとなく嫌になってしまうでしょう。

なぜ「やりたくない」のか言語化できなくても、実際は、そこには何らかの説明可能な理由があったり、「やりたくない」範囲は実は限られている場合が多い。以前の嫌な記憶が蘇っているだけで、やってみたらそうでもない場合もあるでしょう。

ToDoを分解して嫌な気持ちの働く箇所を切り出してみたり、言語化を補助する仕組みが役に立つでしょう。

フレームワークで「論点」を考える

世の中には自己暗示やポジティブ思考を勧める方法が溢れています。しかしフレームワークでも語られるように、実際には、「できること」「やるべきこと」「やりたいこと」は明確に分離できるものではなく、互いに重なり合っています。

多くの場合、私たちは忌避感や嫌悪感といった感情でToDoを後回しにしているにもかかわらず、それを別の理屈で説明してしまいます。「やるべきこと」なのにやってない、「できること」なのに努力を惜しんでいる、など。「やりたいこと」かどうか、モチベーションが論点なのに、他の軸で論じてみたり、自分を責めてはいないでしょうか。

まずは、タスクが進まない原因の一つとしてモチベーションも重要なポイントであると頭で理解すること。その感情に気づき、言語化し、可視化し、「できること」「やるべきこと」「やりたいこと」の重なりに位置づけ直すことで、実行可能なToDoとして再構成することができるでしょう。

特に趣味においては他者の関与が弱く、自身の感情を管理対象として認識し、行動にフィードバックする仕組みを持つことが、モチベーション管理の核心です。

まとめ

ToDoが実行できるかどうかは、能力や時間の問題だけでなく、モチベーションの扱い方に大きく左右されます。「できること」「やるべきこと」「やりたいこと」はそれぞれ独立した要素ではなく、互いに重なり合いながら行動の実行可能性を決定しています。

仕事であれば嫌でも実行しなければならない事でも、趣味のToDo管理では「自分のやる気」が主な原動力です。まずは、タスクが進まない原因として自身の感情を認識する。その感情に気づき、言語化し、可視化したうえで、「できること」「やるべきこと」「やりたいこと」の重なりに位置づけ直す手法が重要です。

このように、感情を管理対象として扱い、行動にフィードバックする仕組みを持つことが、趣味のToDoを実行に移すための鍵となります。

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