こんにちは、パレイド思想部です。
前回は感情の5段階記録を導入しました。今回はさらに踏み込んで、事前の予想と事後の現実のギャップを記録するシステムです。
思想: 「思ったより楽しかった」は大事な発見
タスクを始める前、私たちは無意識に予測しています。「これは面倒くさそうだ」「これは楽しそう」。しかし実際にやってみると、予測と現実が一致しないことが多い。
- 嫌だと思っていた確定申告が、始めてみたらパズルのように面白かった
- 楽しみにしていたコーディングが、環境構築で挫折して苦痛だった
このギャップにこそ、自己認知の鍵があります。「食わず嫌い」の発見、本当に苦手なことの特定。感情の事前・事後を比較して初めて見えるものです。
予測と実測の二軸の感情記録
前回紹介したように、HigherSelfではToDoを始める前の感情と、完了時の感情を分けて記録できる仕組みにしています。集計結果はウィジェットで表示されます。(下記はサンプルで数字はダミー)
予測感情(🧘 Planned Emotion)
ToDoをピックアップする前の、ToDoに対しての気持ちを記録します。これは滞留しているタスクに対しAIからの問いかけで記録したり、あるいは優先順にピックアップしたタスクを保留、つまり「後回し」にしたときの感情を中心に記録する狙いです。
タスクをピックアップした時に、集中モードから記録することも可能ですが、「タスクに取り掛かった」という時点でネガティブな感情のハードルは超えています。そのため、この記録はさほど重視せず、むしろ記入よりもタスクに取り掛かった方が前向きと捉えて良いでしょう。
実測感情(⚡ Actual Emotion)
タスク完了時に、タスクを終えてみた実際の感情を記録。これは、やってみた結果ネガティブな感情が湧いたタスクを洗い出すことを主な目的としています。ポジティブな予測が、やってみた結果実測の感情が変化するのであれば、事前の予測が甘かったことを意味する可能性が高いためです。自分の楽観的な部分、経験のない、あるいは薄い部分が浮き彫りになり、ToDoの設定の仕方を改善する機会となるでしょう。
ダッシュボードでの可視化
計画感情と実績感情を並べて表示することで、ギャップが一目でわかります。

たとえば「計画時は😰(不安)だったタスクが、実績では😊(楽しかった)」というパターンが多ければ、そのジャンルのタスクは着手さえすれば問題ないことがデータで示されます。
なお、自分のケースで置き換えると「普通」ばかり記録されていました。本来であれば、多少は嫌なことに踏み込んでいるはずと考えていたのですが、あまりうまくいっているとは言えません。この事実が分かっただけでもフィードバックを得られたとポジティブに捉えています。
振り返り
計画感情と実績感情のギャップは、単なる感想ではありません。行動変容の根拠になります。ギャップデータが蓄積されれば、「このタスクは不安に感じるだろうけど、過去のデータでは実際には楽しめている」とシステムが教えてくれる世界が見えてきます。
次回は、これらのデータをまとめて表示するダッシュボードの設計です。



