嗜好化するToDo管理(13) ダッシュボードで「今の自分」を映す

嗜好化するToDo管理(13) ダッシュボードで「今の自分」を映す — ダッシュボード, 可視化, ToDo 思想部

こんにちは、パレイド思想部です。

前回まで、タイマー、フォーカスモード、稼働時間、感情記録と、個々の機能を積み上げてきました。今回はそれらを一望するダッシュボードの設計です。

思想: 可視化が行動を無意識に変える

体重計に毎日乗ると食事が変わる。歩数計を見ると、もう少し歩こうと思う。数値が見えるだけで、行動は変わります

ダッシュボードは自分を映す「鏡」です。「今日の進捗40%」と見えれば、もう少しやろうという気になる。100%に近ければ安心して休める。感情の分布が偏っていれば、タスクの配分を見直すきっかけになる。

重要なのは、ダッシュボードに「改善のための行動」を求めないことです。ただ映すだけ。判断はユーザーに委ねます。

ウィジェットグリッドシステム

ToDoの消化順を決めるのに、頭の中では様々な要素が絡み合っています。

人間の短期記憶は限度があり、作業に集中しながら客観的な視点を保つのはなかなか難しい。何を優先すべきかを客観的に見る必要があります。OSやスマホのように、必要な項目をウィジェットとして並べられるようにしました。

ウィジェットレジストリ

ウィジェットは登録制で管理します。各ウィジェットは内部的なインターフェースを標準化し、単一のKGIやKPIに基づいて優先度を決めるための情報を提供します。

現在のウィジェット一覧は下記の通りです。

ウィジェット役割
今日の進捗タスク消化率をリングで表示
予測感情の分布予想感情の分布を棒グラフ表示(ヒストグラム)
実測感情の分布実際の感情の分布を棒グラフ表示(ヒストグラム)
アナログ時計稼働時間アーク付きの時計
デジタル時計現在時刻と稼働状態
消化予測タスク消化の見通し
KPI生産性の指標(YouTubeの動画投稿数、noteの記事投稿数…)

「現在」を示す情報

進捗リングは、今日予定されているToDoが何件あり、あと何件残っているかを表表示します。また、アナログ時計やデジタル時計もその補助となります。

進捗率に応じて色が変わり、視覚的なフィードバックを与えます。これがいつも赤になっている場合は、おそらく計画に無理がある可能性が高い。自分を鼓舞して前に進むことも重要ですが、計画やToDoを見直す、本質的な意味での前進を示唆しています。

逆にいつも緑なら、もう少し自分にはパフォーマンスを上げる可能性があるという指標になります。計画と実績がバランスすることが最も良い、という前提の仕様です。

「未来」を示す情報

ToDoが増えること自体は実は悪いことではなく、むしろ良いことのはずです。自分の趣味嗜好の領域で、それだけの伸び代があると言う指標になります。ただ、冷静に見てみると、終わり切らない量の夢を前に悩み続けている場合もあります。

残タスクの表示は、リストに残り何件のToDoがあり、現在の消化ペースであればあと何日かかるか、という情報を表示しています。もともとは折れ線グラフにして前後3ヶ月ぐらいの表示を試したのですが、趣味の領域においては時間が取れない日も普通で、毎日グラフが乱高下します。自分たちの場合はグラフィカルな可視化にあまり意味を持たせられないことに気がつき、シンプルな数字でのフィードバックとします。

バイブコーディングとウィジェット

ここで最も重要なのは、昨今のAIの進化で、自分だけのウィジェットの追加変更が簡単になっていると言う事実です。以前は、アプリストアやプラグイン開発コミュニティが提供するソフトウェアに頼る形が一般的でしたが、痒い所に手が届くものがなく、我慢するシーンも多いことでしょう。

上記の例でも、pareido.jpの記事数はWordPressのAPIを利用して、またYouTubeの情報も動的に取得しています。これぐらいであれば市場にありそうですが、体重計や体温計との連動など、以前では難しかった例もハードルが格段に下がっています。

特に趣味嗜好の領域では、当然個人によって目指すものが変わります。経済的な指標や「時の刻み」など、万人向けの指標ももちろん意味がありますが、個々人の小さな目標を積み重ねるほうが前に進む補助となるでしょう。また、目標はこまめに切り替えられることも重要です。

ウィジェットの仕様はドキュメントにまとめてあり、テストのやり方も規定する。また、TypeScriptなど厳格な静的型付けといった技術的制約を高めにすることで、いわゆるバイブコーディングでも安定的なウィジェット開発が十分可能になってきています。

振り返り

ダッシュボードは「機能」ではなく「鏡」です。これまでの機能——タイマー、感情記録、稼働時間——が生み出すデータを、ひとつの画面で俯瞰できる。それだけのことですが、バラバラのデータが一望できるだけで、行動は変わります。

次回は、この中の「消化予測」ウィジェットを深掘りします。

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