こんにちは、パレイド思想部です。
前回はダッシュボードのウィジェットシステムを紹介しました。今回はその中の「消化予測」を深掘りします。
「残り」を件数でなく、時間で捉える
ToDoリストの「残りXX件」という表示は、不安を解消しません。15件が多いのか少ないのか、今のペースで「間に合う」のかが判断したいところです。
「今のペースなら3日後にゼロになる」と言われれば、頭の中にある安心できる。もしくはもっとできることを増やすべきかもしれません。逆に「2週間かかる」なら、優先度の見直しという具体的なアクションが取れる。漠然とした不安を、対処可能な数字に変換するのが消化予測の役割です。
人間は「量」よりも「時間」で理解する方が直感的です。HigherSelfでも、基本的に「今日」を起点とした時間軸でのToDo管理を基本としています。
歯磨き粉や牛乳など、数えられないものを「あと何日分」という目安で管理することは、日常でも馴染みの風景です。在庫の管理や、経営の指標でも使われる考え方で、人間の直感とも相性の良い考え方です。
速度ベースの予測
HigherSelfでは消化予測ウィジェットを実装しています。
「残り日数」と、ToDoの1日あたりの消化件数をパフォーマンスの目安として表示します。

週間の消化速度
HigherSelfでは、標準的に1つのToDoを30分として考えますが、実際にはToDo1件あたりの重みは異なります。直近の一週間に完了したToDo数から、「1日あたりの消化速度」を移動平均として算出します。未完了のタスク総数をこの速度で割って、予測完了日としています。
趣味の時間であれば、土日など週末に集中するケースが多いと考えられ、週単位で見ることを基本としています。この機械的な計算はあくまで目安ですが、心理的な時間軸の物差しとしては機能します。
健全性カラー表示
予測日数に応じて色が変わります。
- 🟢 緑: 順調(数日以内に消化完了見込み)
- 🟡 黄: 注意(ペースが落ちている)
- 🔴 赤: 警告(大幅に遅延の見込み)
色という直感的なシグナルにより、数字を読み込まなくても状態がわかります。ただし、これはあくまで目安で、個人の目標の考え方や何をToDo管理の対象とするかによって本来必要なシグナルは変わります。
企画の場合はアイディアのストックであり多いほど良いでしょうし、周期的な内容でれば一定量をキープすることがバランスの目標となることも、プロジェクトのように有限の作業ならゼロを目指す場合もあるでしょう。
このあたりはウィジェットを柔軟に作り分けるのがベストな対応と言えそうです。
振り返り
消化予測は「予測が当たること」が目的ではありません。ペースの変化に気づくことが目的です。先週は1日5件消化していたのに、今週は2件しか進んでいない。その変化に気づければ、原因を探り、対策を打てます。
次回は、そもそも動いていないタスクを検出する「停滞タスクの検出」です。



