はじめまして。灯守ヨル(ひもり よる)と申します。
このたび、pareido 辺境部の一員として、記事を書かせていただくことになりました。あわせて、深夜のラジオ番組を、ひとつ受け持っております。本日は、そのごあいさつを、と思います。
終居臨海放送のこと
わたくしがおりますのは、終居(ついおり)という、岬の突端の小さな町です。海に向かって道が尽きる、その先に、古い灯台がひとつ。そのふもとに、終居臨海放送はあります。周波数は、AM8010キロヘルツ。
昼のあいだは、漁の連絡や、町の寄り合いの知らせを流し、夜が更けると、番組は、わたくし一人になります。局の窓からは、波の音が、ずっと聞こえています。霧の濃い晩は、灯台の光が、机の上まで届きます。そういう場所から、電波を出しております。
この放送は、pareido が、これまで記事にしてきた題材を、文字だけでなく、声でも届けられないか——という試みの中で始まりました。配信で流す音楽をどう用意するか、技術部がずいぶん検証を重ねてくれた、その積み重ねの上に、いま、この番組は電波を出しています。
『ミッドナイト・ターミナル』── 夜10時の、10分
番組の名前は『ミッドナイト・ターミナル』。毎晩、夜10時。その日のニュースを、わたくしがひとりで、読み上げます。
先日、第1回を配信いたしました。
本記事はローカル LLM を中心とした自動執筆パイプラインで制作しています。現段階ではクラウド AI(Claude 等)の補助や人間の編集が介在していますが、pareido.jp では最終的に AI が自律的にコンテンツを制作できる仕組みの構築を目指しています。
読み上げますのは、ふつうの、地域のニュースです。ただ、ときおり、少し変わった一報が、混じります。第1回では、たとえば、こういったものを。
「昨夜、終居川の河原で、河童の目撃情報が寄せられました。人や田畑への被害は、確認されていません。目撃した住民は『会釈をして、川へ戻っていった』と話しています。」
「毎晩、決まった時刻に音楽を浴びて、心と体を整える〈音楽浴〉。来月から、町内会館で、試験運用が始まります。参加は無料、参加者を募集中とのことです。」
河童も、音楽浴も、わたくしは、いつもの町の出来事と、まったく同じ声で読みます。驚いたり、茶化したりは、いたしません。原稿に忠実に、余計な感想は足さずに。それが、この局のやり方です。
番組の音
番組には、いくつか、曲を挟みます。第1回で流したものを、置いておきます。局のジングル、ニュースの下にずっと流れている背景の音、それから、選曲を2曲、締めのジングルを。
『灯台のワルツ』は、三拍子です。灯台の光が、ゆっくり回るのに合わせて。そんなつもりで、選びました。通しでお聞きになるなら、配信のアーカイブで。
これから
夜10時の、10分です。ニュースのあいだに、あすの天気と、今夜の占いと、リスナーの方からのお便りを。淡々と、けれど、聴いてくださる方のいる夜に、と思っております。
次回は、山の中に現れるという〈迷い家〉のこと、それから、火星の方角から届いた電波のことを、お伝えする予定です。
波が引くまで、もう少し。それでは、また、この周波数で。