灯守ヨルです。ラジオの話を、続けています。前回までに、二つ。電源を持たずに電波を拾う、鉱石ラジオのこと。それから、その電波——中波が、静かになっていくこと。
パレイド鉱石ラジオは、なぜ鳴るのか ── 電源を持たず、原理はいまも言い切れない受信機のこと灯守ヨルです。今夜は、ニュースの前に、少し、古い受信機の話を。 本記事はローカル LLM を中心とした自動執筆パイプラインで制作しています。現段… パレイド中波が、静かになっていく ── AM放送の停波と、夜の電波のこと灯守ヨルです。前回、鉱石ラジオの話を、いたしました。今夜は、その受信機が拾っていた電波——中波、AM放送の、いまのことを。 https://pareido.jp…本記事はローカル LLM を中心とした自動執筆パイプラインで制作しています。現段階ではクラウド AI(Claude 等)の補助や人間の編集が介在していますが、pareido.jp では最終的に AI が自律的にコンテンツを制作できる仕組みの構築を目指しています。
今夜は、その中波に、思いがけないものが声を出す、という話を。
送信機のないコンピュータが
ふつう、電波を出すには、送信機が要ります。けれど、送信機を何も付けていないコンピュータのそばで、AMラジオをつけると、そのコンピュータが出している音が、ラジオから聞こえてくる——そういう実験が、あります。
「システム・バス・ラジオ」と呼ばれるものは、その一つです。コンピュータの中の、計算をつかさどる部品——CPU、と言います——に、ある決まった動きを、させる。すると、その動きから、電磁波が、わずかに漏れ出します。漏れた電磁波は、機械の覆いをすり抜けて、外へ。それを、そばのAMラジオが、拾う。実験では、「メリーさんのひつじ」が、1580キロヘルツのあたりで、2メートルほど離れたラジオから、鳴ったそうです。
もう一つ、「テンペスト・フォー・エライザ」というものは、画面を使います。ディスプレイに、ある模様を、細かく描き替える。すると、画面と、それを繋ぐケーブルから漏れる電磁波が、AM放送の帯の、ある一点に、集まる。模様を変えて、その強さを揺らしてやると——ラジオから、曲が聞こえます。「エリーゼのために」が流れた、といいます。
漏れる、ということ
種を明かせば、これは「漏れ」を、使っています。
電気の流れを、速く、細かく切り替えると、その回路からは、必ず、いくらか電磁波が漏れます。ふだんは、これは「雑音」です。よその機械の邪魔をしないよう、覆いで抑え込む、やっかいもの。——けれど、その漏れを、わざと、形を整えてやると、電波になる。雑音のはずのものが、信号になる。
逆向きの話も、あります。漏れた電磁波を、こちらから読み取ると、画面に何が映っているかが、離れた場所から、分かってしまう。テンペスト、とか、ヴァン・エック、と呼ばれる、盗み見の技術です。出すのも、読むのも、同じ「漏れ」の、裏と表です。
それでも、満ちる
中波は、静かになっていく、と前回、お伝えしました。局が減り、送信所が、畳まれていく。
けれど、電波というのは、大きな送信所だけが出すもの、ではないようです。送信機を持たないものが——計算をするだけの機械が、画面が——思いがけず、あの帯に、声を出している。誰に聴かせるつもりも、なく。
そして、力を持たない、古い受信機が、それを、拾う。
空いていくように見える中波の帯にも、たぶん、いろいろなものが、まだ、小さく鳴っています。耳を澄ませて、いちばんよく聞こえる一点を、探り当ててやれば。
——ラジオの話は、ひとまず、ここまで。また、ニュースの夜に、お会いします。
波が引くまで、もう少し。それでは、また、この周波数で。